2016.02.27-02.28 夕日ヶ丘キャンプ場

少し前の話になるが、2016年2月の最終週に、私たちWonder Wanderersは伊豆の「夕日ヶ丘オートキャンプ場」でThe Caravanを実施した。その名称通り、駿河湾に沈みゆくサンセットが堪能できるアウトドアフィールドである。

夕日ヶ丘キャンプ場

出典: もろもろキャンプ|南伊豆 夕日ヶ丘キャンプ場
出典: もろもろキャンプ|南伊豆 夕日ヶ丘キャンプ場

このアウトドアフィールドは伊豆の中では新しいアウトドアフィールド。2013年5月オープンなのでまもなく3年になるところ。南伊豆に位置するこのキャンプ場はこじんまりしているものの、どのサイトでも駿河湾を望めるという魅力がある。このエリアには同じく海を一望できるキャンプ場として「雲見夕日と潮騒の岬オートキャンプ場」や「雲見オートキャンプ場」などがあるが、それらに引けをとらないアウトドアフィールドである。以下に詳細をまとめたいと思う。

基礎情報

アウトドアフィールド 夕日ヶ丘キャンプ場
住所 静岡県賀茂郡南伊豆町伊浜2222
電話 080-1561-1555(受付8:00-17:00)
サイト 砂利、一部芝生
区画 区画(平均112㎡)
料金 ¥5,200~(2名想定)
Check In/Out 12:00-17:00 / 8:00-10:30
設備 トイレ(ウォシュレット完備)、有料シャワー、炊事棟
URL http://byaku.at-ninja.jp/
備考 予約は予約フォームで受付、レンタル備品無し

全体的に細かい砂利が敷かれたサイトとなっているが、ところどころ芝生になっている。大きな石が地中にある様子はなく、ソリステだとストレス無く打つことができた。プラペグは歯がたたないと思うので注意されたい。

yuhigaoka_01サイト面積は一見広く感じるが、細長いサイトが多く注意が必要。車のことを考えると有効面積は40-50㎡といったところで、海側にテントを設置して、通路側に車を押しこむレイアウトになる。私たちのメインテント”SibleyCanvasCamp / Sibley 500 Ultimate Pro“は、設置できたもののガイラインが隣のサイトまではみ出てしまった。

新しいこともありサイトに荒れた印象はない。赤色と黒色、青色サイトが有って、それぞれ料金が異なる。基本的にファシリティも全て清潔で新しい雰囲気がある。女性もストレス無く利用できる。

yuhigaoka_02閑散期は管理人がしばしば不在になるらしい。到着したら連絡し、管理人が来たら料金を支払うといった感じになる。繁忙期はその限りではないと思うのでご安心を。

ロケーション

伊豆半島の左下にある賀茂郡南伊豆町に位置し、マーガレットライン沿いに夕日ヶ丘キャンプ場はある。東京からは沼津まで東名高速を走らせ、伊豆縦貫道―修善寺道路経由で土肥峠を越えて3時間半とちょっと。

yuhigaoka_03 yuhigaoka_04渋滞時は要注意、6時間かかる可能性がある。早春や真夏の時期になると河津桜の見物客で沼津―天城峠―下田の道路がひどい渋滞になる。その場合は通称「天皇道路」、静岡県道411号線西天城高原線から仁科峠を経由して行ったほうが早い。仁科峠は細いので運転に自信のない方は避けたほうが良い。しかし、天皇道路の眺望は素晴らしく、渋滞でもないのに私はいつもこのルートで南伊豆に行っている。

料金設定

料金設定は下記の通り。全て1泊の料金になるので、2泊の場合は2倍になる。仕様の異なるサイト別に料金設定があり、新設の青色サイトが¥6,000とやや高価である。

サイト区画料金 赤色¥3,000
黒色¥4,000
青色¥6,000
施設利用料金 大人¥600、子供¥300(3歳-小学生)
¥1,000/台
バイクサイト ¥2,000(大人利用料1人込)
電源利用料 ¥1,000

基礎情報の項でも触れたが備品の用意が無い。薪や炭、飲食物は事前に購入しなければならない。最寄りのスーパーは最寄りといえる距離にないので、土肥峠経由なのであれば土肥近辺のスーパーアオキ等に立ち寄ることをおすすめする。

特徴

出典: 夕日ヶ丘キャンプ場
出典: 夕日ヶ丘キャンプ場

yuhigaoka_05 yuhigaoka_08 yuhigaoka_09伊豆の急勾配の山岳地帯を上手く開拓した段々畑を彷彿とするレイアウトになっている。マーガレットラインに面するサイトが黒色サイト(¥4,000)で最も海を近くに感じることができるサイトである。

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赤色サイト(¥3,000)はキャンプ場の中心を通っている私道を境に山側のサイトになる。山側とはいえども海を望むことはできる。黒色サイトにテントがごった返しているときはほとんど見えなくなると思われるが。

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青色サイトは私道を奥まで進んで先にある高台のサイト。眺望は素晴らしいものの海が少々小さくなってしまうのと、電線が景観を邪魔をしているのが玉に瑕である。しかし、「離れ」感があるので、赤色&黒色サイトの喧騒から離れてくつろぎたいのであればお勧めかもしれない。

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ご覧のとおり、トイレや炊事場は清潔で照明も完備。管理棟はお飾りのように無人であった。尚、照明は夜間に消灯される。トイレ前の照明だけはセンサー式でオンになるのでご安心を。

夕日ヶ丘キャンプ場でのThe Caravan

yuhigaoka_15私たちWonder Wandereresのメインテント、”CanvasCamp / Sibley 500 Ultimate Pro“を持参した。海に面しており、且つ区画サイトということで、タープは置いてきた。

2週間前のThe Caravan in 近畿地方南部で濡れてしまったシブレー。コットン生地が縮んでしまい設営が大変だった。センターポールが二人がかりでなんとか建てられたのだが、翌日筋肉痛になってしまった。Sibleyが濡れてしまったThe Caravanに関しては、こちらを一読いただけると幸いである。
2016.02.11-02.14 The Caravan in 近畿地方南部 (前半)
2016.02.11-02.14 The Caravan in 近畿地方南部 (後半)

ultimate hammer_03そう、今回はペグハンマーを新調した。村の鍛冶屋が製造している鍛造製ペグハンマーの「エリッセステーク アルティメットハンマー」である。素晴らしい使用感とクオリティである。使用感は記事にまとめたので是非ご一読いただきたい。
村の鍛冶屋 / エリッゼステーク アルティメットハンマー

サイトは先述のとおり有効面積は大きくない。海側のガイラインは崖でペグダウンできなかったので仕切りに結びつけ、逆側は空いていた隣のサイトを拝借した。利用客は私たちとバイクソロキャンパーの2組だったので車はサイト外に駐車した。閑散期ならではの特権である。

コンビーフマニアであるJalopyがコンビーフをこしらえてきたので、ディナーはコンビーフと煮込み野菜。日々コンビーフについて考察しているJalopyが近日その過程を記事化するらしく、私も楽しみである。

yuhigaoka_18コンビーフは缶詰をイメージするだろうが、本物は全く違う。ビーフジャーキーがビーフジャーキーになる前の、乾燥していないビーフジャーキーのようなものである。様々なスパイスと程よい塩味が肉の旨味を引き立てる。Jalopyのおかげですっかりビーフジャーキーの虜になった。

yuhigaoka_16 yuhigaoka_17翌日のブレックファストはホットサンド。ホットサンドメーカーは「ほ」の字が焼入れできる”tent-Mark DESIGNS x TULSATIME / Hot-sandwich Maker“を使用。昨日のコンビーフをほぐしてホットサンドにした。このほぐしたコンビーフが、よく目にするコンビーフである。

駿河湾に沈むサンセット

yuhigaoka_19The Caravan当日は悔しくも薄い雲が空一面に広がる天気だったため、澄んだ空と青い海、夕日の奏でるThe伊豆な景色を堪能することはできなかった。しかし、少々海抜の高い夕日ヶ丘オートキャンプ場から見下ろす駿河湾とサンセットは曇りのせいかどことなくメランコリックな様相を呈していた。いつものエネルギーに溢れる駿河湾とは正反対である。

総括

伊豆半島は素晴らしい自然、とりわけ海がある素晴らしいエリアにもかかわらず良いキャンプ場が相対的に少ない印象であった。そこにこのポテンシャルで参入してきた夕日ヶ丘キャンプ場は同エリア注目のキャンプ上になること間違いないであろう。

しかし、それにはもう少々時間がかかる。実に残念なことではあるが、オートキャンプマーケットは情報がダイナミックではない。新鮮な情報は口コミやブログやSNSといったCtoCの情報が頼りである。BtoCの情報は基礎情報だけで正直良くわからない。そのようなマーケットだからこそ、私たちWonder Wanderersは生きた情報を皆さんに届け、皆がアウトドアアクティビティを好きになってもらえるようThe Caravanを継続していきたい。

無論、キャンプが好きだからやっているのであって、それが最終目的ではない。いずれにせよ、自然に触れることによって人は心が豊かになる。皆が豊かになれば社会は豊かになると信じている。

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