私たちWonder Wanderersのミッションは、「何もない贅沢」を皆と共有すること。何もない自然の中で気兼ねない人と過ごす時間こそが真の贅沢であり、私たちはそれを「何もない贅沢」と呼んでいる。その贅沢を共有するべく、11月に私たちはささやかなパーティを開催した。
The Caravan Party #2
実はこのパーティ、今回で2回目の実施。インスタグラムでは1回目の開催をさりげなく触れてていたのだが、ブログではスルーした。理由があってあまりオープンにできなかったからである。
冒頭の通り、私たちWonder Wanderersは今回、「何もない贅沢」を皆と共有する為のパーティーを開催した。
キャンプ場を貸し切り、テントやシェードをセットアップし、顔見知りのメンバーを招待。クローズドなキャンプインパーティーを開催した。
(余談であるが、キャンプインフェス(=camp in festival)という言葉は耳にするものの、キャンプインパーティ(=camp-in-party)という言葉があるのかそもそも不安だが、無いのであれば今ここで造語として私が生み出すこととする。定義は「キャンプをしながら愉しむパーティ」ということで。)
会場は花はなの里オートキャンプ場
会場となるアウトドアフィールドは千葉県富津市にある「花はなの里オートキャンプ場」。里山にある棚田をキャンプ場に改装したこのキャンプ場の魅力は、都心からわずか90分以内で来れる距離にあるにも関わらず、「田舎の里山」を堪能することのできる点である。
その里山感たるや、テレビや映画のセットで使われるほどの雰囲気である。下見で行った日は何かの映画の撮影で、設営のため前日入りした日は犬の番組で、共にカメラが入っていた。同キャンプ場に居る、心奪われるほど可愛い犬猫たちの中に有名犬?猫?がいるらしい。人懐っこく、おとなしい犬猫たちに会いに来る人もいるそう。優しい管理人夫婦が出迎えてくれる、こじんまりとした味のあるアウトドアフィールドだ。
Canvascampテントでオーガニックな設え
今回の”The Caravan Party”では、普段はキャンプをしたことのない、もしくはキャンプビギナーにアウトドアの魅力を伝えることも目的の一つであった。
より魅力的に自然を愉しんでもらうために、設えはコットンベルテントのパイオニア”Canvascamp”と、ユニークなテキスタイルでキャンパーを魅了してやまない”Monrõ”にお借りした。
ダイニングエリアは”Canvascamp / Capri 6x9m”に60人分のテーブルセッティングを。焚き火や映画、DJプレイを愉しむラウンジエリアには”Monrõ x Helinox”の可愛いチェアとコットをセッティングした。DJブース兼シネマスクリーンとなるタープは”Classic shelter Rectangular 4×6m”を。上映時のみ垂れ下げて巨大なスクリーンに仕立て上げた。
ドームテントに泊まってもらうのも悪くはないが、テントで過ごす時間も思い出になったらと思い、用意したテントは”Canvascamp / Sibley Ultimate Pro”。グループの人数に合わせて400と500を用意した。夜は冷え込むのでストーブもインストール。コットンベルテントの魅力はストーブを安心してインストールできるという点。居住空間が広く、呼吸する生地のお陰で一酸化炭素中毒の恐怖が少ない。もちろん、インストールする際は自己責任でお願いしたい。換気は必ずすること。
10張、スタッフ総動員で前日に設営した。お陰で当日は満身創痍だった。意外と動けなくなっている自分の体に失望したのはここだけの秘密である。
総勢60名でこの瞬間を共有
60人皆でランチやディナーを楽しんだ。フリーフローで提供したドリンクは殆どが完飲。Wonder Wanderers自家製グリューワインはあっという間に無くなってしまった。
「グリューワイン(=Glühwein)」とはドイツ語で、ワインとスパイスを混ぜて作るホットカクテルで、サングリアのような飲み物である。味の決め手はダークラム。ワインにコクと香りを付加する。
当初は40人程度で計画していたパーティーだったのでキッチンは火の車。キッチン担当だった通称タマゴちゃんには前回と今回、心から感謝している。この先ずっと頭が上がらないだろう。嫌な借りを作ってしまったものだ。
夜は皆で上質な音楽、そして”wonder”な映画を
一日中ずっと空間演出を担ってくれたDJ陣はTomoya WatanabeとCandy Boyz、そしてKnock(Sound of Vast)。ほぼボランタリーに引き受けていただいた彼らには心から感謝したい。
今回出演いただいた彼らは、日本のみならず世界で活躍するプレイヤーである。週末の渋谷に行けば会えるだろう。時間に合わせて何でこんなにもぴったりな演出をしてくるのか、最高の時間がそこには生まれた。脱帽の一言である。
そして夜はDJブースのサンシェードとなっていたタープをおろし、シネマスクリーンに。肌寒い夜は映画を上映した。焚き火とスモア、グリューワインとともに。
すべてが最高の条件
天気にも恵まれた今回の”The Caravan Party”、雲一つない快晴の下無事に閉会した。恐らく今秋最も良い天気だったのではないだろうか。本年初木枯らしのニュースや北海道の雪のニュースを見ると、この日程が秋として楽しめる最後の週末だったと思う。
冬キャンプも皆と共有したいところだが、まだ準備不足なので今年は我慢することとする。来年、新緑芽吹く春には、皆で桜を愉しめるパーティを開催しようと胸に誓った。
謝辞
最後になるが、The Caravan Partyにお越しいただいた皆様にはこの場を借りて改めて御礼申し上げたい。
また、今回の開催にあたり、大切なアイテムを快く貸し出して下さったVILLAGE INC.とMonrõ、そして何より、前日から満身創痍になるまでサポートしてくれたスタッフ、無理言って場所を貸していただいた花はなの里オートキャンプ場にもこの場を借りて御礼申し上げたい。
先述の通り私たちWonder Wanderersは「何もない贅沢」を探求すべく活動している。ただの趣味でやっている私とこのブログだが、冬にはビッグニュースを届けられると思うので、是非楽しみに待ってていただきたい。